【中川剛】パニック障害と有名人・芸能人【みんな電車・飛行機が怖い】

2019年6月2日

パニック障害は誰でもなり得ます。

以前ご紹介したパニック障害患者数では、大体100人に1-2人程度がパニック障害を抱えていることを示しました。

正確な数字はありませんが、パニック障害は世界中でかなり一般的な精神障害の1つであり、多くの人々が影響を受けています。国によって報告方法が異なるため、正確な患者数は不明ですが、米国の国立精神衛生研究所(NIMH)によると、米国で約2.7%の成人が過去1年間にパニック障害を経験しているとされています。日本でも同様に多くの人々がパニック障害に苦しんでいると考えられています。しかし、正確な数値は不明です。また、多くの人が自己診断を行わず、医師に相談することなく悩みを抱えているため、実際の患者数は推定よりもはるかに多い可能性があります。

では、パニック障害、テレビに出ているような有名人もなるのではないかと思った方、その通りです。

実際にニュース等で「XXXさんがパニック障害を告白」

といった見出しをみることもたまにあります。

一般人(?)だけではなく有名人と呼ばれる人々も突如としてパニック障害に襲われるのです。

パニック障害を告白した有名人

堂本剛(KinKi Kids):2000年代頭にパニック障害について告白。コンサート中にパニック発作の症状で倒れることもあった。

この話を私が聞いた時、パニック障害抱えながらミュージシャンでライブ会場に立つって本当にすごいな・・・と思いました。

私の所感では宮本剛氏がパニック障害を告白したことで、この病気への世間的な認知度が非常に高まったと思っています。

長嶋一茂(元プロ野球選手):パニック障害で飛行機に乗るのがとにかく苦手だったことを書籍「乗るのが怖い-私のパニック障害克服法-」で告白

これもびっくりしました。「え、スポーツ選手が?」と。

この書籍を読んだことがあるのですが、偉大なお父さんの存在などでプレッシャーがかかり飛行機等に乗れなくなっていった経緯が書かれています。

つまり、強靭な心身を持つと考えられているスポーツ選手ですら患ってしまう病気なのです。

あなたが弱いわけではありません。

誰もがパニック障害になる、そういうことを肝に銘じていると自分が特別なわけではない、と少し気が楽になると思います!

中川剛(中川家):突然テレビに出なくなってどうしたのかと思っていたところ、パニック障害であることを告白

お笑い芸人の中川剛さんがパニック障害であることも結構有名だったかもしれません。

インタビューの中で、電車の急行や特急に乗ることができず、何時間もかけて移動していたという話がありグッときました。

とてもよくその気持ちがわかるためです。

私はちっぽけな一般人ですが人々の前に立ち、元気を与える人がパニック障害を抱えながら苦しんでいたと思うと胸が締め付けられます。

急行や特急に乗ると発作が出たため、各駅停車を何度も乗り降りしながら、それまでは30分で行けた大阪ー京都間を4時間かけて仕事にでかけた。

 「なんとか相方の礼二に分かってもらって、付いてきてもらった。人混みの圧迫感が辛く、各停に乗って2駅で降りて、また次の電車に乗って2駅乗っては降りて、を繰り返した。ラジオの仕事でも、スタジオの防音ドアを閉められると苦しくなる。食事も調子のいい時ぐらいだった。それが1年くらい続いた。治ったかなと思って、劇場の舞台袖まで行って、やっぱり無理だと家に帰ったこともある。そのときは礼二が1人でやった。いけたかな?と思ったらいけなかったという繰り返し。漫才中も、移動中もそうだった。仕事に行けないので休む、仕事がなくなる、もう一つ仕事に行けなくなる、なくなるという中で、結果として休むことになった」。

「キンプリ岩橋の気持ちがわかる」「辞めてしまえと言われた」中川家・剛が明かす「パニック障害」の苦悩(2018/12/12)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181212-00010008-abema-soci

なんというかこの電車の話、

本当にあるあるすぎて辛い

しかも顔が知られている以上、街中で声もよくかけられるでしょうし安息の場がないことが容易に想像できます・・・。

続々とパニック障害を告白する有名人

最近ですとジャニーズのキンプリの岩橋玄樹さんがパニック障害治療のために活動休止などが記憶に新しいかもしれません。

また、同じくジャニーズのセクゾの松島聡さんもパニック障害で活動を休止しています。

こういったミュージシャンだけではなく、

女優の大場久美子さんもパニック障害であることを明らかにし、

闘病の日々を書籍にしています。

このように、最近はパニック障害をTVで告白する方が増え、

世間的な認知が広がってきたことは嬉しいのですが、

やや売名に使われている雰囲気がないこともないのでちょっとそこは当事者としては複雑な気持ちだったりします。

海外の有名人のパニック障害についての情報は限られていますが、以下は一部の有名人の例です:

オードリー・ヘップバーン:女優のオードリー・ヘップバーンは、過去にパニック障害に苦しんでいたことが明らかにされています。

エマ・ストーン:女優のエマ・ストーンは、過去にパニック障害に苦しんでいたことを公表しています。彼女は、パニック障害による攻撃を体験したことで、演技に集中できなくなったと述べています。

ジョン・グリーン:作家のジョン・グリーンは、過去にパニック障害を経験したことを公表しています。彼は、自分の体験を元に、小説やエッセイなどを書いています。

ジェニファー・ローレンス:女優のジェニファー・ローレンスは、過去にパニック障害を経験したことを公表しています。彼女は、自分の体験についてオープンに話し、若い人たちが精神的な問題に苦しんでいる場合に話をすることを奨励しています。

シアラ:歌手のシアラは、過去にパニック障害を経験したことを公表しています。彼女は、ストレスや不安を管理するために、マインドフルネスやメディテーションを練習することを取り入れています。

芸能人と一般人(私達)のパニック障害は何が違う?

芸能人のパニック障害はよく話題になりますが、一般人との違いは何でしょう?

1つはプレッシャーの大きさだと思います。

芸能人の方は人前、それもテレビの向こう側の何千万人・何億人を前に身体1つで立ち、話しているわけです。

これにプレッシャーを感じない、ということの方が不可能でしょう。

では、パニック障害になった後は何が違うでしょうか。

これに関しては一般人でよかった!!と思うのではないでしょうか。

例えばこれまで紹介してきた予期不安の解消法や電車に乗れるようにするための訓練は有名人の方々はとてもじゃないですができないでしょう。

絶対に街中で声をかけられてしまいます。

我々一般人は街中で声をかけられることも、電車で注目を浴びることもありません。

非情なまでに無関心を貫かれます。

なので堂々とパニック障害を克服、うまく付き合っていけばいいのです。

仕事もたくさんあります。

最近ではリモートワークや在宅ワークといったPCに関連するスキルがあればどこでも働くことができます。

パニック障害はどんな人でもなり得る、なので自分が特別というわけではないんだ。ということを気付き、少しでも気が楽になっていただければ嬉しいです。

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